スタッフ勉強会レポート『秘密基地でえつおが学んだこと』秘密基地スタッフ:板敷悦生

スタッフによるスタッフのための勉強会とは?

秘密基地で行なっている”スタッフによるスタッフのための勉強会”
7回目になる今回の講師は卒業生の板敷悦生(いたしき よしき)くんです。
あれ?と思われるかたもいらっしゃると思いますが、彼の本名は「えつお」ではなく「よしき」なのです。彼がなぜ「えつお」として過ごしているのか、その辺りに彼らしい部分がありそうです。では話を聞いていきましょう。

「場づくり」のきっかけ

北九州市立大学 文学比較科 に在籍しながら
NPOカタリバにも参画、さらに 「STARTUP WEEKEND」に参加しています。

秘密基地に来るまでは焼肉屋でバイトをしていた彼、しかしここで辛い体験をすることになる。

焼肉屋の体育会系オーナーのやり方に疑問を抱き「答えを求められること」に違和感を感じた彼は、もう働きたくないと逃げ出してしまいます。この時は2度と飲食の仕事はしないと思ったようです。

しかし、働かないと生活が、、、でもなんとかしたい、、、
そんなある日、つながりのある友人の
土井くん、青山くんが楽しそうに働いている秘密基地という場所を知ることになります。秘密基地で初めてのバイトはイベントの設営のお手伝いでした。その時のことを私もよく覚えていて「よく喋るやつだな」という印象でした。このお手伝いをきっかけに秘密基地にやって来ました。

スナック秘密基地が最初の出勤の日でした。焼肉屋でバイトしていた時にはありえなかった光景が目の前に、、、青山くんも土井くんもスナックに来ていたお客さんと楽しそうに話している、、、
 
「お客さんと喋ることが仕事だ」
交流の場
を作ることがここでの仕事という考え方に衝撃を受けたと。

その後、彼は場づくりに興味を持ち「カタリバ」や「STARTUPWEEKEND」など活動の幅を広げていきました。その中でコミュニティマネージャーになりたいと思ったと。さらに「場づくり」って何なのかを考えるようになったと。

トラウマだった飲食店へ

そんな中、秘密基地が経営するGill&co.へ行くことになりました。飲食業が嫌だった彼にとってはとても判断に迷ったはずです。しかし代表とのスタッフ面談の中で「このままでいいのか?」と問われたことをきっかけに行くことを決断したのです。

ところが行ってみたら、、、

Gill&co.の店長太田耕輔をはじめとするスタッフたちは彼を歓迎し迎え入れてくれます。焼肉屋さんでの嫌な経験も全てが違っていて「出来なかったことが悪じゃないよ」わからないことが聞けるようになった。ここで彼は「場づくり」には安心感が大事だと知ったと言います。

その中で記憶に残っている出来事が「焼き鳥フェス」に参加した時のことです。

イベント会場は大盛況!店頭には長蛇の列。この時彼はお客さんと接するカウンターを任されます。かなり待たせてしまっているお客さんに気さくに話しかける彼、少しでも待ち時間を楽しいものにしたいという気持ちでお客さんと話をしていきました。そんな彼をスタッフはもちろん、お客さんにも評価されたことで彼の中に自信がついたと言います。

また「視野の広さ」と「コミュニケーション力」は彼のスキルとしてみんなに知られるようになりました。

しかしこの社交性や打ち解けやすいが、関わりが浅いと行ったスキルはどこで生まれたのか。こうなった理由を彼は育った環境に寄るところが大きいと言います。

いい人になるんだと頑張っていた時代

実家は鹿児島のとある町、学校は生徒数が少なく、上下もなくみんな友達、そんな環境で育ちます。

ところが彼が小学生の頃、父親が亡くなります。その時のことを彼は「理解が追いつかなくなる」と話してます。その中でも「お母さんを守るんだ」ということを強く意識したと言います。

そのお母さんの思いもあって引っ越しをすることになります。今まで17人しかいない学校から転校し、倍くらいいる学校へ。転校先での居づらさ、家庭での居づらさを感じた彼はこう思ったと言います。

自分が友達になるのにいい人になるんだと頑張ってた。

家でも居づらさを感じてきて、家族も変化してきます。兄弟との関係も暗くなってきた。そんな中で彼は、
いい弟を演じるようになってきた、、、と。

安心したい、ありのままでいたいという気持ちがあったが、関係性を作る中でいい人にならなければ貼らないと思っていたと。そのせいで相手と深い関わりが出来なくなるようになってきた。

そんな環境から出て来て大学生となった彼は
初めて来る人に居やすい場所に人になりたいと思うようになります。

どうしたら居やすい場所になれるのかを考えた時に「アイスブレイクの観点」に興味を持ち、緊張を和らげる為にどうしたらいいかを考えるようになります。

相手にとって話しやすい人、居場所になる!

そんな経験から誰に対しても、まず自分から喋り掛けること、笑顔を見せることを意識していると言います。さらに接しやすい人になることを意識することで居場所を感じてもらえる人になりたいと彼は言います。
自分が経験して来たことで、同じように悩んでいる人が居たら、そんな人たちの居場所になることを彼は目指しています。

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彼の話を聞いていた他のスタッフからは「どうしたらそんなに人と話ができるのか?」という質問が出たが具体的なテクニックがあるんじゃなく、目の前の人に集中するだけと彼は笑顔で答えていたのが印象に残りました。この意識はおもてなしの意識にも通じるものがあると思います。彼は本当にどんな人に対してもフラットに、フランクに接することができるコミュニケーターの素質を持ったスタッフだと思います。

春からは新たな職場で「高校生の居場所になる」と。
きっとあの時感じた居づらさを感じさせない居場所を作ってくれると思います。