利用者目線の「コワーキング」

コワーキングデイに因んで、秘密基地をいつも利用して頂いている原田さんに利用者目線でコワーキングをどのように捉えているのかを聞いてみました。

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8月9日は、世界中でコワーキングの誕生日を祝う「コワーキングデイ」になっております。コワーキングという概念は2005年のこの日にできたといわれています。つまりコワーキングができてから、まだ16年しか歴史がないわけです。

じゃ、そもそもコワーキングってなんなの?という話です。

私のように、主みたいな顔でコワーキングスペースにいる人間は、ついつい忘れがちになりますが、たかだが16年しか歴史がないコワーキングという言葉は、まだまだ一般的とはいえません。

コワーキングとは、独立して働きつつも価値観を共有する参加者同士のグループ内で社交や懇親が図れる働き方の事です。 コスト削減や利便性といったメリットだけではなく、才能ある他の分野の人たちと刺激し合い、仕事上での相乗効果が期待できるという面も持ちます。 具体的には資格試験の勉強をしたり、オンライン会議などで活用されるケースが多いように見受けられます。また、パソコンと携帯があれば場所を問わない働き方、テレワークにも向いている場所です。

ただ、この説明でもコワーキングの説明としては、まだ不十分なんです。なぜなら、コワーキングスペースという言葉自体知らない方には、概念の説明をしてもピンとこないからです。

実際、この記事を書くきっかけになったのは、全くコワーキングスペースを知らない方に「短く、的確に」コワーキングの魅力を伝える必要に迫られたからでした。これはなかなかの難題でした。

いつも使わせていただいている私からすると、コワーキングにはもっと深い意味合いがあると考えています。
昭和の時代から平成の頭にかけて、私は車の営業マンをやっていました。まだ飛び込み販売が普通にできた時代の話です。 いきなり玄関の呼び鈴を鳴らした営業マンが、見ず知らずの方と打ち解けて仲良くなるというのは、当時でも非常に度胸もいりましたし、ハードルも高かったのです。 そんな中で、相手の方と仲良くなるにはには何が必要でしょうか?
答えのひとつは「仕事以外の話をすること」なんです。
たとえば、玄関先に飾ってある絵や陶器、あるいはよく手入れされた庭、それから飼われているペットなど切り口はいくらでもあるんです。 そこを観察し、捕まえて相手にしゃべってもらう。営業マンはひたすら聞いていればいいのです。後年この体験は、心理カウンセリングを勉強した時にも役に立ちました(まあ、カウンセリングの聴くとはだいぶん違うんですが)。

コワーキングには社交や懇親が図れるということは冒頭でも書きました。
つまり私が言いたいのは
「仕事以外の事でも繋がれる場所」=「コワーキングスペース」だということなんですね。

お仕事でもなんでもそうですが、お相手の「人となり」がいやだったら、一緒に仕事をしたいとは思いませんよね。私だってそうです。でも共通の趣味があるとわかったりしたら、一気に距離が縮まりませんか? 営業マン時代、プロレスを趣味にしている私は、同じ趣味をもつお客様に車を買っていただいた実績もあります。つまり人と人との距離を縮め、物事を円滑に運ぶためには、相手の趣味を知る!これが一番なんです。
今でこそ、勉強やオンライン会議で使われていることが多い秘密基地ですが、コロナ禍以前は、趣味のイベントや遊び感覚の集いも煩雑に行われていました。私がやっていた例でいうと、月一集まってお茶を飲んでだらだら話 をする会とか。

さすがにコロナ禍にあっては、「以前と同じ」は難しいでしょう。
ですが、コロナがあって当たり前な世の中だからこそ、遊びでつながる人間関係って必要だと私は思うのです。
そこからはじまったビジネスはたぶん息の長いものになっていくでしょう。 今は個々がそれぞればらばらになっている秘密基地ですが、もともとは「集めて、混ぜて、繋げて、尖らせる」をコンセプトにしている場所です。密にはなれない時代だからこそ、新しい集まり方があっていいと思うんです。
たとえばオンラインとライブの併用による講座もあっていいし、夏なら浴衣着てただ集まってみるというのもアリかもしれません。そこから何か生まれるかもしれないし、さらに面白い物語が観られたらワクワクしませんか? 百聞は一見に如かずといいます。

8月9日の世界コワーキングデイを機に、コワーキングという概念や、秘密基地という場所の雰囲気を、この機会に体験していただけると、いち利用者の私としてもうれしく思います。 原田

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コワーキングスペース秘密基地には、たくさんのコンテンツがあります。その中でも原田さんが言われている「カルチャー」の部分においても大切なコンテンツですね。コロナによって大きく「繋がり」の意識や形が変わってきています。
でも本質的な結びつきは変わらない、そう思います。
これからも新しい形のコンテンツをどんどん発信して行こうと思いました!
原田さん寄稿ありがとうございます!