『〇〇とコワーキング』といったテーマで、秘密基地のメンバーである原田さんに記事を書いていただきます。
[連載]
今回は『夢の具体化とコワーキングスペース』。

「思いは言葉にすると叶う」と言われます。
これとは逆に「言葉にすると叶わない」とも言われています。
もっとも心の中でつぶやくことで潜在意識への願望の刷り込みができるので、こちらも間違いではありません。
ただ、自分の夢・願望を他人に話して、十人が十人応援してくれることはまずありません。現実問題、夢を応援する人だけが世の中にいるわけではなく、その夢を否定されることで、自分の中に願望実現への否定的な観念を育ててしまうことになりかねません。
実際私の両親が「人の夢を否定する」派の人間だったため、「自分の願いは口にしない」と決めて生きてきました。
しかし、私の秘めた願いは結局叶うことがなく、現在に至っています。
さて、日本人は同調圧力が強いといわれています。
「これを言って私はどう思われるか」という、他人からの自分の評価が気になってしまう為、なるべく「いい言葉」以外は言わないようにしてしまうケースが多いのではないでしょうか。 そういう人は「これもやってくれる?」という言葉に、嫌だなと思っても「はい」と言ってしまいがちなのではないでしょうか?
あるいは「仕事楽しい?」と聞かれて、本当は嫌な部分の方が多いけど「ちょっとずつできるようになったので楽しいです」と、聞こえのいい部分だけを言ってしまったりすることもあるでしょう。
そして本当は言いたかった抑圧された部分が、ストレスになったり「言えない」という悩みになっている方は、私以外にもいらっしゃると思います。
しかし、思いや願いを具体的にするということは、その言葉に対して自分が責任を負うということになります。 自分の言葉に責任を取るということは、よりその願いに対して自分が本気で向き合っているという証拠にもなります。
そこまでの思いが言葉に込められているのであれば、より人に伝わっていくし、より願いが実現化しやすくなるのではないか?とも考えられます。
そうした思いや願いを言語化し、人前で発表するのは決していけないことではないと思います。ただし、時と場所と人は選ばなければなりません。
その点、コワーキングスペースのような多種多様なジャンルの人達が集まってくる場所での言語化は、最も有効な方法ではないかと思います。
なぜならば自分の力だけでは成し得ない夢の現実化を、他の誰かが補って助けてくれる可能性がほかより高いからです。
特に秘密基地という場所においては、顕著なように感じられます。

しかし、いざ「自分の願いをいえ」といわれても今まで私は何も言えずにきました。 もちろん、夢を言語化する習慣がないという事もありますが、一番は自分の人生に責任をもてない、自分の価値を自分が下げてしまっている自己肯定感の低さにあったとも思っています。
自分がかなえたい夢を具体的に他者に伝えるには、普段から自分が何を願い、どうしたいのか?がわかっていないとできません。
そこでも自分を向きあわずに逃げてしまうと、言語化もできないし、夢も叶わないでしょう。
口に出すことに抵抗があれば、言葉だけではなくブログや SNS などを使って自分の思いを発信してもいいと思います。
今までをふり返ってみると、私はあまりにネガティブな過去にとらわれすぎて、ポジティブな現実をみようとしてこなかったという反省がありました。 自分の夢に対して賛同してくれる人、本気で応援してくれる人が現れなかったのもそのためだと思われます。
あるいは既にまわりにそうした人たちがいたとしても、具体的に「何がしたいのか?」伝わっていないと支援の手も差し伸べようがないでしょう。
夢を言語化する第一歩を歩み出すためには、まず自分と向き合って、自分のやりたいこと、したいことを具体化することが大切です。 まずは秘めたる思いを形にして発表していこうと思っています。
…とはいっても、まだぼんやりしているので、今年一年をかけて自分と向き合って形にしていこうと考えているのです。